【反対咬合の小児歯科矯正】初診カウンセリングから始まる子供の笑顔への旅

子供の笑顔は親にとって何よりの宝物ですよね。しかし、時としてその笑顔を形作る小さな歯が、未来への大きな一歩を躊躇させることも。

クラスで他の子が矯正を始める中、我が子も自分の歯の変わった生え方に違和感を覚え始めました。特に、我が子には反対咬合という矯正治療が必要な状態・・・

このブログでは、我が子の矯正歯科カウンセリングで得た知識と経験を共有したいと思います。

初診で予期せぬ虫歯も発見され、矯正治療が単なる直線的なプロセスではないことを痛感。これからの治療に向けて、一緒に学び、成長し、最終的には美しい笑顔へと繋がる旅を始めます。

今回の記事では、初めて行った矯正歯科でのカウンセリングの様子、内容の詳細、衝撃を受けた歯の状態や治療費について詳しく書いていきます。

反対咬合とは？ – 我が子に考えられる原因

反対咬合は、一般的に「アンダーバイト」とも呼ばれ、上の歯が下の歯より後ろに位置する歯並びの異常です。この状態は、顎の成長の不均衡が原因で生じることが多く、早期発見と治療が重要です。

反対咬合の原因

反対咬合の主な原因は遺伝的要素によるものですが、子供の成長過程での習慣や癖（例えば、指しゃぶりや前歯で物を噛み切る習慣など）も影響を与えることがあります。このような癖が顎の成長に不均等な圧力を加え、歯並びが悪化する可能性があります。

家族の影響（遺伝）

我が子においては、「遺伝」の影響が特に強いと思われます。母である私が反対咬合であり、夫の家系にも反対咬合が見られます。これはある意味で反対咬合の「サラブレット」と言えるかもしれません（我が子、ごめんね・・・）

子供時代の習慣

我が子は2〜3歳の頃、指しゃぶりの癖がありましたが、これに対しては積極的に対策をし、止めるよう努力しました。また、歯軋りや口呼吸も気になる点です。口呼吸については、子供がポカンと口を開けているのを見かけると声をかけ、寝るときには口を閉じさせるためにテープを貼るなどの対策を現在も続けています。

反対咬合の種類

反対咬合には大きく分けて二つのタイプがあります。

1. スケルタル反対咬合: 顎の骨格に問題があるケースで、上顎が通常よりも小さく、または下顎が大きいために発生します。
2. デンタル反対咬合: 特定の歯が不適切に生えることによるもので、全体的な顎の構造は正常でも歯の位置が原因で反対咬合が生じます。

反対咬合の診断と治療

反対咬合の診断は、通常、歯科医師による口腔内の視診、X線撮影、そして場合によっては3Dスキャンによって行われます。診断後の治療方法は、反対咬合のタイプと重度によって異なりますが、一般的な治療法には以下が含まれます

• ブラケットとワイヤーを使用した矯正治療: 最も一般的な方法で、時間をかけて徐々に歯を移動させます。
• 外科手術: 重度のスケルタル反対咬合の場合、顎の骨を整形する手術が必要になることがあります。
• 取り外し可能な矯正装置: 特に子供の場合、成長を利用して顎の成長を誘導するために使用されます。

ちなみに親である私は、子供の頃に矯正しなかったスケルタル反対咬合。大人になってから矯正の機会があったにも関わらず放置していました。歯並びはそこまで悪く言われたことはなかったのですが、年齢とともに変形してきて、現在は歯並びもかなり悪い状態。3年前に思い切って相談した際に、「外科手術が必要」と言われ踏ん切りがつかず現在に至ります。

なぜ早期治療が重要なのか

反対咬合を放置すると、「話しにくさ、噛み合わせの問題、顎関節症」などの問題を引き起こす可能性があります。早期に適切な治療を行うことで、これらの問題を未然に防ぎ、子供が健康な歯と正しい噛み合わせを維持することができます。

上段で書いたように、私のように大人になってからだと噛み合わせの問題、顎関節症、磨きにくい歯並びによる歯や歯肉のトラブルなど大きな問題が出てくるので、早めに対策していたほうがいいと身に染みて感じています。健康面だけでなく、見た目やメンタル面でも心配になったり自分が嫌で落ち込んだりします。

反対咬合を早期に発見し、適切な介入を行うことが、子どもの全体的な健康と幸せに繋がると思います。

初めての矯正歯科での流れ　診察・カウンセリング

我が家が実際に受診した際の流れを紹介します。

病院によっては順番に前後あると思いますので、あくまで我が家の場合ですので参考までに見てくださいね。

1、子供の個性や生活習慣の確認（問診）

• 子供の性格や生活習慣を把握し、治療プランを立てる際の参考にします。例えば、指しゃぶりや歯を食いしばる癖などがある場合、それらの習慣を改善するためのアドバイスが提供されることがあります。

2、レントゲンや写真の撮影

• 歯や顎の骨格の状態を詳しく確認するために、レントゲンや写真の撮影が行われました。これにより、より正確な診断が可能になります。

私も一緒に行きたかったのですが、我が子はやる気満々で「1人で行きたい」と言われてしまい見れませんでした。楽しかったって言っていました笑

私が問診票を書いている間に同時進行で行えたので、初診時は1時間〜1時間半の予定でしたが流れがスムーズに進むことができました。

3、 口腔内の健康状態の評価

歯の状態や生え方、歯肉の健康状態など、口腔内全体の健康状態を評価します。虫歯や歯周病がある場合、それらの治療が先行する必要があります。

歯列の評価

歯列の並びや噛み合わせを詳しく調べます。歯並びの不良や反対咬合などの問題がある場合、それらの原因や治療方法について話し合います。

診察室に呼ばれ、子供と一緒にレントゲン写真や、歯を見ながら説明を受けました。実際にレントゲン写真で我が子の歯の状態を見るのは初めて。写真には、これから生えてくる歯が写るのでそのガタガタの歯並び具合にかなり衝撃を受けました。反対咬合だけではなく、歯並び、顔の鼻の部分の骨格が狭く上顎も狭い状況であることなど、かなり問題があることを改めて知ることに。

矯正するならば、タイミング的には今からで問題がないことも先生に確認。むしろ今の段階でやっていかないと、後々大変な治療が必要になるかもしれないというようなお話も。

我が子の場合で矯正をするならば、まずは上顎を広げつつ反対咬合になっている上の歯を前に出すことからになるという説明を受けました。

4、 治療の費用や期間についての説明・

ここから先は、トリートメントコーディネーター（TC）と呼ばれる専門の資格を持った看護師さんに治療の費用や期間について詳しく説明を受けました。保険の適用や支払い方法についても確認し、治療に関する費用面の不安を解消させましょう。

6. 子供や保護者の質問への対応

先生は診察時に、歯や治療に関する質問に対してわかりやすい説明をしてくださいました。さらに、トリートメントコーディネーター（TC）との会話で気になる点を再確認し、自然な形で子どもの意欲も確認されました。これにより、会話がスムーズに進み、治療に対する疑問や不安を解消し、理解を深めることができました。

我が家では、私は早くから矯正させたい派、夫は高校生ぐらいになって本人のモチベーションが高くなってから一気に治療した方がいいんじゃないか派で意見の相違はあったのですが、先生のその場での説明だけでなく、時間をとってトリートメントコーディネーター（TC）に確認出来たことで、我が子には現時点で治療を開始した方がいいと納得をして現時点で矯正を始めることを決断することができました。

7. 次のステップの計画立て

カウンセリングの結果を踏まえて、次のステップや治療計画を立てます。必要に応じて、追加の検査や予約の調整が行われることもあります。我が家の場合は、通院に車で約１時間半かかる距離でしたので、本来の予定よりも前倒しで次の受診で行う予定の検査をし、次回には型取りができるようにプランを組んでいただきました。

8. 子供の治療への積極的な参加を促す

何よりも大事なのは、子どものやる気。これは先生もトリートメントコーディネーター（TC）も話されていました。我が子は、クラスでも矯正治療をしている子が数名いるおかげもあり、嫌悪感はなく、むしろ自分も「治療をする」という特別感に憧れてさえいるような雰囲気・・・。しっかり自分の言葉で「頑張れる、やる」と宣言してくれたのが嬉しかったです。

矯正治療の意外な発見 – 虫歯の治療必要性

ここで悲報。レントゲンを撮った際に、上の歯に虫歯が・・・（赤丸のところ）

矯正を始める前に治療をお願いされ、虫歯の治療はかかりつけ歯科で行うようになりました。

※矯正歯科では矯正以外の治療はしていないところが多いです。我が家のお世話になる矯正歯科では週1、2回小児歯科の先生が来てくれて診察は出来るのですが、遠方で何度も通うのは大変なので治療は地元のかかりつけ医で行うことにしました。

治療費と期間の見積もり – 実際にどれくらい？

期間

今回我が子の矯正の内容は「１期治療」と呼ばれるもの。

第一期の治療期間 第一期の治療期間は1年から3年程度と言われていますが、実際にどのくらいかかるか詳しくは個人差によるため断言は出来ないそうです。ただ、反対咬合の噛み合わせだけを治すのは早ければ数ヶ月で正常の噛み合わせになる人もいるそうです。

費用

ズバリ！我が子のお世話になる矯正歯科でかかる費用はこちら

• カウンセリング：3000円
• 検査料：15000円　（CT撮影料：10000円）
• 診断料：15000円

第1期治療費	第2期治療費
12万〜30万円	20万〜45万円
調整・管理費 3000円	調整・管理費 5000円

第1期治療にかかる費用の目安は12〜30万（来院ごとにかかる費用は別に都度3000円かかります）

これは我が子のように乳歯が多く残っている小学低学年くらいのお子さんが行う治療の費用になります。前歯のみにの部分治療だけで済む方もいますし、我が子のように顎の成長コントロールや反対咬合向けの治療だと費用はこの範囲内で差があります。

第一期治療期間で生えてくる永久歯が綺麗に並ぶようならば治療が終了なのですが、我が子の場合はちょっと難しそう。レントゲンで見たら、すでに歯肉の中でねじれてる歯もあるそうです・・・

ただ、この期間に顎の拡大や上下の顎のバランスを整えておけば、第二期の治療期間や治療内容が負担なく進められる可能性があるそうです。

価格については、事前にママ友やネットで相場を調べていたので「妥当」だと思いました。

支払い方法

今回お世話になる矯正歯科では、第1期、第2期治療費の治療開始から約1年程度での払込となっています。（分割可能・クレジット可能）

我が家はクレジットカードのポイントを貯めたい派なのでカードが使えるのは嬉しい！

まとめ

初めてのカウンセリングでしたが、実際に受診して医院や先生、スタッフの方々の雰囲気がよく安心して「お任せしたい」と思うことができました。院内に、治療を受けた子どもとその親御さんの感想がファイリングされていて、待っている間に読めることもとても良かったです。

先生やTCとの相性も良かったのですし、矯正への意欲が子ども自身にもあったのでスムーズに進むことができました。

「この子の歯並びはどうなっちゃうんだろう・・」という先の見えない不安の日々でしたが、第1期治療により顎の正常な発育を促すことで「どの程度将来的な歯列の問題を防げるか」今は不安よりも期待で胸がいっぱいです。反対咬合の噛み合わせについても、どのくらいの期間で良くなるのか楽しみです。

我が家のように悩んでいる方がいたら、まずはカウンセリングに行って話を聞くだけでも先が見えるのでいいと思いますよ。

我が家の場合は第2期治療も必要なパターンになると思うので、かなり長い旅になりそうです。このブログでこの先も書き留めていきますので、一緒に見守っていただけたら嬉しいです。